鶴田町立富士見小学校    取材日:2017年2月15日  取材者:総務課 小野 琴美

心をツナグ~富士見小学校獅子舞~

津軽地方では五穀豊穣・無病息災・世代繁栄祈願のため、獅子舞が舞い続けられています。
昭和52年、獅子舞保存会のメンバーであった故長内英五郎氏を指導者に迎えて、鶴田町立木筒小学校(当時)で取り組まれてきたものが、昭和61年4月、野木・木筒・水元小学区の一部(尾原、間山)の統合によって富士見小学校が開校してからは、「富士見小学校獅子舞」として受け継がれてきました。現在は獅子舞応援隊の方の指導の下で伝統を受け継いでいるそうです。

6年生が卒業するため、後輩へ道具の引き継ぎ式が行われるとのことで、その様子を取材させていただきました。
富士見小学校へ向かう道中、青森市には雪がちょっとしかなかったのですが、鶴田町近づくにつれ雪景色が…
途中、大粒の霰が降りだしてきて不安になりながらも、無事に小学校に到着。
体育館へ案内していただき、中に入るとカメラを持った取材陣が(汗)
ライバルに囲まれながら、気合を入れて取材に挑みます!

~「富士見小学校獅子舞」の取り組みについて~
3年生の冬から取り組みはじめ、週に1回、総合の時間に練習しています。
運動会、学習発表会、PTA夏まつりなどの学校行事だけでなく、猿賀大祭、町の行事(桜まつり、ねぶた、敬老会、町民文化祭)などでも披露し、皆さんに喜ばれているそうです。
平成26年・平成28年の猿賀神社奉納県下獅子踊大会では少年組奨励賞を受賞し、
平成27年に鶴田町文化奨励賞を受賞するなど、実績を残しています。

ずっと使い続けてきた獅子頭の劣化が進んでいたため、新しくしようと検討されてきたそうなのですが、今年、宝くじの社会貢献広報事業の一つである「平成28年度コミュニティ助成事業」を鶴田町を通じて受け取ることになり、念願であった獅子頭を新しく作ることができたのです。

新しい獅子頭がこちら↓

毛もツヤツヤですね♪
どんな獅子舞を踊ってくれるのか楽しみです!
終わった後にこっそり聞いたのですが、びっくりするお値段でした。

引き継ぎ式の前に、新しい獅子頭に魂を入れる清め祓いが執り行われました。
本格的な儀式に、私も身が引き締まる思いで参加させていただきました。
子どもたちにはちょっと長かったかな?(苦笑)

4年生の「はじめの言葉」により、引き継ぎ式が始まります。
初めに、お世話になった獅子舞応援隊の方へ花束の贈呈✿

やっぱりプロの取材陣は動きが早い!
一歩遅れてしまったために、少し遠目からの撮影になってしまいました。

続いて「6年生の舞い納め」
新しい獅子頭を身に着けて、獅子が舞います。

6年生9名、5年生9名 合計18名による獅子舞。
笛・太鼓・鉦の囃子に合わせて、獅子とお可笑子(オカシコ)が13の舞を踊ります。

           ↑
手前から順に
*三本の竹…「やま」と言い、原生林(土地、及び祈願の場所)を表す
*白い紙…神事
*紐…山の木に絡まる蔓草(ツルクサ)
*茣蓙(ゴザ)…谷間に渡る丸木橋
*お可笑子…猿が進化したもの
*獅子…富士見小学校の獅子は鹿獅子と言われており、頭は鹿、体は唐獅子になっている

<踊りの内容>
①礼拝の舞…「切り」とも言い、「やま」を切り開く清めの舞
②参進の舞…清めの場に入る舞
③お互組の舞…仲良く力を合わせる舞
④橋見の舞…渡れるか否かを確かめる舞
⑤橋渡の舞…一本橋を渡り、「やま」に入る舞
⑥橋下げの舞…「やま」に悪物が入らないように橋を取り外す舞
⑦山見の舞…「やま」に深く入り、悪魔祓いをする舞
⑧蔓下げの舞…蔓草を取り払う舞
⑨お可笑子の舞…獅子が休憩中、道化踊りをする場面である
⑩山下げの舞…伐採した木を下げ、平和な地を造る舞
⑪雌獅子の舞…二匹の雄獅子で一匹の雌獅子を奪い合う舞
⑫鹿の舞…雌獅子争いも治まり、三匹仲良く神楽の舞で楽しむ(喜びの舞)
⑬終わりの舞…祈願を終わり、神に御礼をする舞

細かい動きから、大きな動きまで、約15分間に及ぶ獅子舞に感動しました!

5・6年生の保護者の方が見学に来ており、お花をお可笑子に渡す場面もありました。

舞が終わると、
6年生を代表して川村羽美さんのあいさつ

「これまで踊ってきた中で1番印象に残っているのが猿賀大祭で奨励賞を受賞したこと。
5年生には新しくなった獅子頭で私たちよりもうまく踊れるようになって、富士見小学校の伝統を守って欲しい。」
最後までしっかり踊りきり、とても凛々しい表情をしていました。

6年生から5年生へ、道具の引き渡しです。
大切に使って、これからも獅子舞を伝承し続けていって欲しいという強い思いが感じられました。

一番大事な場面であるにも関わらず、ここでも遠目の写真に…(申し訳ありません)

次に、5年生を代表して、秋庭友香さんのあいさつ

「猿賀大祭では、6年生の迫力ある踊りとチームワークの良さで受賞できた。来年度は、6年生に負けない迫力ある踊りとチームワークで奨励賞以上を目指して頑張る。獅子舞応援隊の方に教えてもらいながら、伝統を守っていく。」
これまで見本となってくれた6年生に感謝の気持ち伝え、これからは自分たちが頑張っていくと決意していました。

続いて、皆さんの門出を祝い、獅子舞応援隊から舞が送られました。

途中、お可笑子役の方が生徒とジャンケンをしてじゃれ合ったり、獅子が襲い掛かったりするなど、子ども達も楽しそうな様子でした♪
道具を引き継いだ5年生は、真剣な表情で見ていました。

最後に瓜田校長先生から、
「獅子舞の踊りと囃子が一つになって見事。心と心の繋がりを大事にして、しっかりやり遂げる強い心を持ち続けて頑張って欲しい。」
と子どもたちに話していました。

子どもたちにとっては、とても貴重な経験をすることができた時間だったと思います。歴史ある伝統を守り続けていくため、このような取り組みはとても大切であると感じました。
取材に対応していただき、ありがとうございました。